Athlon Powersaving HOWTO | ||
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さて、上記で記載されているパワーセーブ手段のどれかを用いることにして、テストしようというところまで来ました。 テストするには二つの方法があります。
もし、温度で制御するファンを CPU ヒートシンクに使っているなら、ファンの騒音をチェックして動作しているかどうかを調べることができます。 数分なにもさせないでおいて、その後 CPU に何か負荷を掛けます。
私は普通は以下のようにしています。
特権ユーザ (root) になる。
cd /usr/src/linux
その後、コンピュータに仕事を与える - while true; do make clean; make bzImage; done
20 から 30 秒後に、ファンが高速に回り出してファンの音が大きくなったのが分かるはずです。 ほどほどの時間 (数分) 後に CTRL-C でループを止めるのを忘れずに。
同じ手順が、CPU の温度を測定するプログラム (lm-sensors や xmbmon) でも使えます。
Athlon/Duron には二つの既知のバグがあります。これは、AMD Athlon Processor Revision Guide の #11 と #14 の問題です。Athlon XP の方がこのバグが発生する頻度が歴然と低いようなので、私のように Athlon XP を持っている人はついている、ということになります [1]。
以下の問題が発生する可能性があります (上記のバグによって)
音楽再生時に再生がとぎれる
ビデオ再生時に再生がとぎれる
Ultra-DMA ハードディスクの転送速度が劣化する
システムがハングする
USB の問題
高いピーという音が出るとの報告がありました
BIOS アップデートが役に立つ場合があります (バグ #11 の BIOS から可能な回避策を含むものとしてそのリリースが提供されている場合)。 但し、私の知る限りこの回避策を BIOS で提供しているのは数えるほどのマザーボードに限られます。
Asus A7V133-C では、BIOS オプション PCI master read caching を有効にすれば関連の問題はほとんど解消されます。BIOS 画面を見て当該機能の有無を確認してください。
また、一部のボードでは、BIOS オプション Delayed Transaction が問題の一部を解決します。このオプションも試してみると良いでしょう。
注意: KT133A を使ったボードでは、このオプションを有効にすると有名な VIA のサウスブリッジのバグが有効化されます。
Asus A7V に関する Newsnet のポストから
delayed transaction なし - サウンドと TV の再生がとぎれる
delayed transaction あり - サウンド再生はとぎれない。 TV の再生はわずかにとぎれる
delayed transaction と master read caching あり - TV の再生はほとんどとぎれず、サウンド再生は全くとぎれない。
他にも問題の原因は考えられます。
電源がプロセッサ/マザーボードの消費電力の変動に耐えられるほど強力ではない。
一部のマザーボードのオンボードレギュレータに、上の電源と同じ問題がある。
持っているマザーボードが K7S5A (Elitegroup) である (私の知る限り、このボードはパワーセーブ機能を有効にすると本当に挙動不審になります)
パワーセーブ機能を有効にして細かい問題が起きるが、パワーセーブは使うようにしたい場合、通常はパワーセーブを有効にしておいて、音楽の再生時や TV を見る際にオフにするのが良いでしょう。
[1] | 訳注: Model 4 (Athlon Thunderbird) の問題 #11,#14 は Model 6 (Athlon XP) ではドキュメント上修正されているように見える。何かまだあるのかな。 |